島根県立松江南高等学校

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校内風景~カラスノエンドウとアブラムシ~

マメ科植物とアブラムシ

2019年 4月24日

 ひかりの広場のカラスノエンドウ群落の様子に違和感を覚えました。
 近くで観察してみると、茎にびっしりとアブラムシが付いていました。
 緑の体に黒い脚、長い触覚を持つソラマメヒゲナガアブラムシのようです。名前の通りソラマメなどの農作物、マメ科植物に付くタイプのアブラムシです。マメ科植物であるカラスノエンドウも格好の宿主となっています。

 茎に口を刺してストローのように汁を吸うため、あまりに大量のアブラムシが付くと植物は生長を阻害されてしまいます。

 アブラムシの繁殖力は凄まじく単為生殖でどんどん繁殖しコロニーを形成します。卵胎生なので、大人と同じ形で生まれ、増殖速度も猛烈です。そのため、一度アブラムシが付くと駆除することは難しくなります。画面に写る大量のアブラムシは基本クローンのメスばかりです。
 写真を拡大してみていたら、まさに単為生殖で子供を産んでいる個体を見つけました。(下写真) 

 こんなに大量にいるアブラムシですが、テントウムシなどの天敵に食べられてしまう確率も非常に高く、このようにコロニーを形成して生存率を上げていると考えられます。

 一度増え始めたら爆発的に増えるアブラムシですが、基本的に隣接し合った植物体を歩いて移動するしかできません。そのため、同じカラスノエンドウ群落でもアブラムシが発生した植物群落から少し離れると1匹もアブラムシが付いていないというようなことになります。 
 実際ひかりの広場でも、そのような状況が確認できました。

 今はこんなに大きなコロニー形成しているアブラムシですが、宿主であるカラスノエンドウが種子を残して枯れると別の宿主に移動しなくてはなりません。現時点では無翅型ばかりでしたが、近いうちに有翅型が出てきて、次の繁殖場所へと移動すると思われます。

様子を紹介します。

 

DSC03908

ひかりの広場 カラスノエンドウ群落

DSC03915

茎の太さが違って見える程に増えたアブラムシ

 

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単為生殖・卵胎生
まさに子供を産んでいる個体

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2メートル離れた群落には
全くアブラムシは付いていません