学校長あいさつ

 松江南高等学校のホームページにアクセスいただきました皆さま、こんにちは。ご覧いただき、ありがとうございます。本校の情報を見やすくわかりやすくお伝えできるよう努めてまいりますので、今後ともご覧いただきますようお願いいたします。

 本校は、昭和36(1961)年に、松江市の南、はるか宍道湖を望む矢の原台上に開校し、島根県の中核校の一つとして、今年度創立63年目を迎える歴史ある高等学校です。創立以来生徒は高い目標や理想を掲げて勉学に励み、学友と切磋琢磨するという良き伝統と校風を育ててまいりました。2万2千名を超える卒業生は、島根県内はもとより国内外の様々な分野で活躍されています。

 創立以来脈々と今に継承される全人教育の理念である「質実剛健」「創造進取」「和敬共栄」の校訓のもと、時代の求める「グローバル社会を生き抜き、その持続可能な発展に貢献する志の高い人材を育成する」ことを教育目標に、生徒は友情を育み、高い目標を掲げ自己研鑽に努めています。     

 そして今「60年目からの挑戦」として、新たな一歩、大きな一歩を踏み出しています。

 令和2年度に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、未来を構想し行動する科学技術系人材の育成のため、データサイエンスの考え方をもとにしたデータ活用力や多様な他者と協働して課題解決を目指す行動力を育成するための教育課程を実践開発しています。

 生徒の学びを拡げるため、令和3年度入学生からは、一人ひとりの興味関心や進路目標に対応するために単位制を導入しました。また、既存の理数科を進化・発展させ、県内唯一の探究科学科に改編しました。探究科学科では、文系理系の枠を越えた学び、本物と出会う学び、海外の大学や高校とつながった学びを通じて、高い探究心や国際性の育成を目指しています。加えて、地域、大学、研究機関、企業等の多くの方々にかかわっていただきながら、社会に開かれた学びを通じて、社会に開かれた学校を目指しています。

 さらに、多くの生徒が取り組む部活動や生徒の力を結集させる学校行事を通じて、時代に即した教育を追求しつつも、生徒たちには伝統を引き継ぎ、充実した「三とせの青春」を謳歌してほしいと思います。高校時代は、心身ともに飛躍的に成長し、その後の人生に大きな影響を与える一度限りのかけがえのない時期です。本校教職員一同、使命感をもって、生徒の可能性を引き出すとともに、さらに伸長できるよう、教育活動を推し進めてまいります。

 保護者の皆さま、矢の原会の皆さま、そして、地域の皆さまをはじめ多くの皆さまにおかれましては、本校の教育活動への今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。

                         令和5年4月
                         島根県立松江南高等学校
                         第25代校長 佐藤 誠