会長挨拶

 謹啓 矢の原会の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申しあげます。平素より松江南高校の教育活動推進のため、格別のご支援ご協力を賜り、心より感謝申しあげます。
 さて、松江南高校は昭和36年4月に矢の原の台地に開校して以来、令和3年度をもって創立60周年を迎えることとなりました。この間、卒業生は2万2千名余を数え、各界に多数の人材を輩出し、社会に多大な貢献を果たしてまいりました。ご存知のように、県教育委員会は令和3年度入試から、松江市内の通学区を廃止し、市内どこからでも南北東普通科3校の受験が可能としました。通学区に守られていた時代は終わりを告げることになり、まさに松江南高校の魅力化・特色化が求められる時代となりました。そこで南高は、「県立高校魅力化ビジョン」にもとづき、令和3年度から理数科を発展的に改編し、新たに文理融合型の「探究科学科」を島根県内で初めて設置することになりました。さらに本年4月には、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けるなど、「伝統と誇りを未来につなぐ60年目の改革」を進めています。
 このたびの創立60周年記念事業として、学校との相談の上、「もっと深く、もっと究める」学びを実現し、「探究科学科」、「SSH」などの教育活動に対応する教育環境の整備を行うこととしました。つきましては、出費多端の折誠に恐縮に存じますが、趣旨にご理解ご賛同いただき、母校のために愛ある格別のご支援を賜りますよう、伏してお願い申しあげます。
 敬具
 令和2年10月吉日
 島根県立松江南高等学校創立60周年記念事業実行委員会
 実行委員会会長 矢の原会会長 門脇 浩泰